【環境トピックス】海洋酸性化が進行、科学者が警告
大気中の二酸化炭素排出量の増加で、海洋の酸性度が産業革命前と比べて26%上昇していると国連生物多様性条約会合で専門家により報告された。酸性度の上昇で、貝類やサンゴ礁などが減少することで、食物連鎖が途切れ、海洋生物全体の減少、食糧不足につながると警鐘を鳴らしている。酸性化した海が元に戻るには、数千年以上の時間が必要である。5600万年前に起きた海の酸性化による海洋生物の大量死の際には、石灰化生物が回復するのに約10万年かかったことが、化石などからわかっている。
(10月8日AFP)