【地球は今…】10分でわかるマイナンバーの不都合な真実
マイナンバー制度が施行され、手元にマイナンバー通知が届きました。
私たちはこのマイナンバーについてどのくらい知っているでしょうか。
マイナンバーの説明と未来予想についてまとめました。
●マイナンバーとは
・国民総背番号制度のこと。 各人に12桁の番号が付けられる。
・当面は「年金など社会保障」「税金」「災害の被災者対策」からスタート。
・すでに「健康診断」「銀行の預金口座(2018年から)」に拡大予定。
●政府が描く、マイナンバーの未来は
この原稿を書くために、IT総合戦略本部マイナンバー等分科会の
資料を調べてみてびっくり! ⇒ こちら
マイナンバー活用推進ロードマップに次のことが書かれていました。
※各項目の意味を考えてみてください。
・民間利用に拡大(ポイントカードなど)
・「ワンカード」(現状のすべてのカードをマイナンバーカードに統一!)
・各社のポイントカード、クレジットカード、診察券、お薬手帳も!
・運転免許証、健康保険証もすべて1枚に!
・学校の卒業証明書や医師免許、教員免許の情報もすべて登録!
・やがて生体認証(顔や指紋)を使い、マイナンバーカードも不要に!
ふだん持ち歩いているカードは10枚以上と言われています。
それがマイナンバーカード1枚に統一されれば一見便利ですが・・・
●マイナンバーの不都合な未来予想
・銀行の預金、株式、資産、財産などすべてのデータを政府が管理
・買物情報、医療情報、介護、健康情報も政府が管理
・学歴やせいせき、医師免許、教員免許も政府が管理
・生体認証が導入されると、すべての人の動向、存在も政府が管理
まるでSF映画のような社会になります。
政府は「脱税や犯罪の防止、犯人逮捕に有効」と説明していますが、
逆に脱税や犯罪者はそれをかいくぐる方法を見つけるでしょうが、
一般の市民はほぼパーフェクトに管理されコントロールされるでしょう。
●実施している国では、見なおしが始まっている
【アメリカ】
マイナンバー(社会保障番号)を1936年から導入。
パソコンの普及で、なりすまし犯罪が激増。
2006年から2008年までの3年間で1170万件、
被害総額は約2兆円!
⇒省庁別の独自番号を検討
【韓国】
マイナンバー(住民登録番号)を1968年から導入。
クレジットや銀行口座など、大量の情報流出やなりすまし詐欺が横行。
⇒規制が検討されている
【カナダ】
なりすまし犯罪対策で、2000年に民間利用を制限。
【オーストラリア】
マイナンバー制度は国会で否決。
納税分野に限っての番号制度が導入された。
【イギリス】
2010年の政権交代によって、個人情報保護のため、
2013年から義務化予定だった「マイナンバーカード」を廃止。
●マイナンバーで使われる税金は?
・小泉政権下で2003年から住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)が稼働。
交付枚数は600万枚(人口のわずか5%!)、費用は2000億円!
マイナンバーにより発行停止に ⇒ 全て税金の無駄遣い!
・マイナンバーには、導入に2700億円と毎年300億円が必要。
住基ネットは行政機関だけだが、マイナンバーは企業にも拡大
⇒情報漏れの危険はさらに大きい。
巨大システムで、巨額の税金が必要!
●なぜ今マイナンバーなのか
安倍政権下で、安保法、TPP、特定秘密保護法と同時期に
このマイナンバー制がすすめられており、
これまでの日本を大きく変えようとしてる。
・安保法で、アメリカと日本の軍事同盟を強化
・TPPで、アメリカと日本を中心に環太平洋を一つの大きな経済圏に
・特定秘密保護法で、国の情報は国民に知らせない
・マイナンバーで、国民の情報は国が全て管理
●マイナンバー通知が届いたら、カードを申請するように書かれているが、・・・
・カードのICチップには、法律で諮問や顔データ等を記録
・カードを悪用されるとなりすましなどの犯罪に使われる可能性
・これまで通り、免許証や保険証、パスポート等で身分証明は十分