スペシャル対談

2017年9月 静岡大学名誉教授 同大学元副学長 中井弘和さん

静岡大学名誉教授(元副学長)で、ネットワーク『地球村』の理事でもある中井弘和先生。

毎年3月に開催される『地球村』の総会では、心の中に青空が広がるような美しい講話をいただいています。

育種の現場から、『地球村』のビジョンを伝え広げる活動をされている中井理事に、日本の農業について伺いました。

棚田を通して普遍性・永続性を

高木 こんにちは。中井先生との出会いは、もう20年くらいになりますね。

中井 1995年、静岡での講演会でした。当時から「すごい講演をされる人がいる」と話題で。

高木 そうでしたか。講演はいかがでしたか。

中井 当時僕は大学教授で、農学をやっていて、環境のことはある程度知っているつもりでいたのですが、全く知らないことがわかりました。

それと、会場の前列に中学生がたくさん来ていたのですが、3時間半という長い講演会にもかかわらず、みんな目を輝かせてしっかり聴いている。

その光景を見てショック。…

  

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