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【地球は今…】人口動態

過去から現在、そして未来の人口動態と増減の推計によって、社会の変化を予想することができる。今回は人口動態から今後の社会の課題を考えてみる。(高木善之・落合眞弓)

●日本と世界の人口動態(2015年)


  日本世界平均 先進地域開発途上地域
 総人口 1億 2710万人 73億 4947万人 12億 4941万人 61億 6万人
 65歳以上  26.3% 8.3% 17.6% 6.4%
 15~64歳 60.0% 65.7% 66.1% 65.6%
 0~14歳 12.5% 26.1% 16.4% 28.1%
資料:「人口統計資料集(2017)」より

★1950年時点の世界人口は 25億人だって。その後 65年で約 3倍に急増した
★2050年には 108億人、2100年には 166億人(高位推計)
★今後、アフリカが人口増加の 8割を占めると予想される

●日本の年齢区分別人口の推移と将来人口推計


資料:内閣府「平成29年版高齢社会白書」より

★50年後は、総人口が 9000万人を割り込む
★出生数は減少を続け、現在の 100万人から 2065年には 56万人になると推計
★高齢化率は上昇を続け、2030年には 3人に 1人が高齢者の超高齢化社会
★短期間で超高齢社会へと進んだ国は、世界各国の中でも日本はトップ

●世界の将来は

世界全体としては、日本の戦後のように人口の急増が続く。その結果、食糧不足、エネルギー不足、貧困、格差の拡大による社会の混乱、一方 CO2の増大、温暖化の加速、異常気象による社会の混乱や食料不足の悪循環など、世界全体の混乱、紛争、そして大規模な戦争が避けられないだろう。

●日本の将来は

世界全体とは逆行。少子高齢化が進み、人口は減少。労働人口の減少で経済が縮小、消費が縮小、社会も老化する。これまでのおかしな価値観「経済は上がり続けないといけない」からは絶望的な状態になるわけだが、消費が減り、海外との貿易が衰退することで、狂乱したバブルが終わり、本来の社会に近づいていく。

●少子高齢化は困ることではない

日本は長く人口は一定(3000万人)だったが、明治以降、富国強兵策で人口を増やす政策をとった。特に戦後のベビーブームはかつてない人口増加だった。当時は人口 8000万にだったが出生数は 270万人、現在は人口 1億 2700万人で出生数は 100万人。ベビーブームの出生率は現在の 3倍以上だった。日本の政治経済はお粗末で、格差が拡大。多くの国民は「育児が大変、教育費が大変」で出生数は縮小。
若者より高齢者が多い社会はおかしいが、今は、これまでの人口が急増した社会を修正する時期であることを意識し、本来の社会を選択すればいい。

●本来の社会とは

「お金よりいのち」、「経済より環境」、「競争より助け合い」、「自分中心よりみんなの安心」、そうすることで、必要なものを消費し、浪費や贅沢をしなくなる。
「使い捨てから修理、再使用、リサイクル、共用へ」など、個人主義からコミュニティ(共同社会)に近づいていく。

●本来の社会に近づいていくために必要な事

★現状の経済(経済拡大、貿易経済、巨大公共事業) ⇒ 自立経済へ

  • 基本は「自給自足」
  • 格差ゼロへ(富裕層に課税、庶民派無税)
  • 医療費、教育費、福祉・老後の無料化

★近隣国との関係改善 ⇒ 日米軍事協定破棄、中立平和主義へ
★国家(支配、統治)を廃止、『地球村』の実現、平和な世界へ

◎解決方法は高木善之著『宇宙船地球号のゆくえ』をお読みください