【新型コロナウイルス情報】有料メルマガ『高木エッセイ』より

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★新型コロナについて新説 『高木エッセイ』(2020.8.14)

1、現在の一般的な考え方
・高齢者や基礎疾患がある人は重症化しやすく死亡率が高い。
・第1波では抑え込みに成功したが、解除後、現在は感染者が急増
・感染ルート不明が増え、市中感染が広がっている。
・政府がしっかりした対策を出さないので今後ひどい状態になる。
・「感染しない、させない」ために自衛、自粛が必要。

2、新たな考え方
上久保靖彦氏(京都大学特定教授)
・日本にはK型(弱毒)が侵入、集団免疫55%を達成していたところにG型(強毒)が侵入してきたから欧米のように感染拡大しなかった。
・欧米はロックダウンが早かったためK型(弱毒)の侵入をブロック、集団免疫がなかったからG型の感染拡大が起きた。
・日本は現在集団免疫85%以上を達成、今後危険な状況は起きない。
・免疫は長続きしないので、繰り返し感染することで免疫は維持する。
・高齢者は注意すべきだが、元気な人はむしろ感染したほうがいい
・コロナ死者の平均年齢はコロナ以外の死者の平均年齢と同じ。
・高齢者や基礎疾患のある人の死者数は半年で数十万人。
・以上から、本当にコロナ死かどうかわからない。
 YouTube https://youtu.be/hF0HBmIFWMs

 以上の意見は、児玉さん(東大名誉教授)や東京医師会の尾崎会長とは真逆。

3.今後について(最も重要な点)
 児玉さん、尾崎さんは「政府は早く緊急事態宣言を出し、自粛要請、自粛保証、罰則など特措法の改正をすべきだ」と、今後の爆発的感染を強く警告。「PCR検査を10倍、100倍に拡充すべき」と問題提起していることに対し、
上久保さんは
・日本はすでに集団免疫85%以上を獲得しているから心配いらない。
・抗体検査、免疫検査、PCR検査はあまり意味がない。
・緊急事態宣言も自粛も必要ない。
・元気な人はむしろ感染すべき、予防すべきではない。

 この人の説明には違和感がある。「私は当てずっぽうで言っているのではありません。私は専門家です。データがあります。科学者としてデータに基づいて話してます」とか、説明の論理にも問題があるので、同意も賛同もできない。

・新型コロナは弱毒だから特に恐れることはない。
・ある程度広がれば自然と収まる。
・国の対応によって感染者、死者数は大きく異なるが、
 「世界の感染者2000万人、死者75万人」はインフルエンザよりも少ない。
・インフルエンザと同等の予防をすればいい。
・しかし、これをチャンスに現状の過剰な消費、過剰な経済を見直すべきだ。
・海外渡航、巨大イベント、五輪は見直すべき。
・大量生産、大量消費、大量廃棄の社会全体を見直すべき
 ではないだろうか。

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★新型コロナ 『高木エッセイ』(2020.7.31)

★新型コロナ
1.第二波に入った
 感染拡大は続き、きのうは全国の感染者数が1,270名を超えた
 東京、大阪、愛知、神奈川、埼玉、千葉、福岡、鹿児島、宮崎、沖縄など
 多くの都道府県で毎日最多記録を更新している。

2.ウイルス検査
 日本のウイルス検査数は世界でも最低水準(世界150位)
 政府が意図的に抑えているとしか考えられない。
 東京世田谷区(保坂区長)が動き出した。
 「誰でも、いつでも、何度でも」を目標に! 拍手!

3.東京医師会の尾崎会長の記者会見
 ・無策を続けると全国は火ダルマになる!
 ・ウイルス検査の徹底、大学、研究機関、民間検査の活用を!
 ・集中発生地域の休業要請、休業補償、罰則を!
 ・国会を開き、コロナ特措法の改正を!

4.Go To キャンペーンは中止せよ
 ・人口換算では大阪、愛知、福岡、沖縄などは東京と同じ
 ・東京だけ除外のGo To キャンペーンは間違っている
 ・全国キャンペーンを中止し、
  その費用をウイルス検査、医療体制強化に使うべし

まとめ
・PCR検査を「いつでも、誰でも、何度でも、無料」にせよ
・Go To キャンペーンを中止せよ
・国会を再開せよ
・「感染しない、させない」自分が最大の注意を

★「なぜ、政府はこんなバカを続けるのか」
 ・自分も同じことをやっていないか
 ・人から間違いを指摘された時、どうだったか
 ・ごまかしたり、話をすり替えたり、逆ギレしたことはないか。
  もしもやっていたなら、安倍首相と同じではないか。
  見過ごしたり、黙っていたなら、側近たちと同じではないか。
  この際、自分を改めよう。周りを見直そう。

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★この4連休は 『高木エッセイ』(2020.7.24)

★きょうは東京五輪の開会式
 新型コロナがなければ、その予定だった。そのはずの連休なのだ。
 思えば、新型コロナのニュースがちらちら耳に入ったのは去年の暮れ。
 それがいまでは世界を大きく変えてしまった。
 世界大戦と同じくらい全世界を巻き込んだ大事件になった。
 もしかしたらそれ以上に、世界を大きく変えるかもしれない。
 日本政府は東京五輪の準備の姿勢を変えてはいないし、変えられないのだろう。
 しかし現実的には「1年延期」でも実施は困難だろう。
 1年後、豊かな国は経済力で抑え込めるかもしれないが、貧しい国では難しい。
 五輪は世界中の国が参加するイベントだから、それが無理ならば実行できない。
 さらに、五輪は『巨大ビジネス』に成り下がった。
 スポーツの祭典としてはすでに、分野別には『ワールドカップ』や『世界選手権』があり、五輪の意味は大きく失われた。
 これだけスポーツの種目が増え、多様性が増え、地球環境も変わったいま、現状の五輪には無理がある。
 東京大会は早く中止を決めたほうがいいし、五輪そのものも大きく見直した方がいい。

★Go To キャンペーン
 きのうからの4連休に合わせて、前倒しスタートしたGo To キャンペーンは、二転三転、現在も、
「どのホテル、どの業者が認定されるかは決まっていない」状態で、担当の赤羽国交相すら
「最終的には全額自腹になるかもしれない」と発言する事態に。
 どう考えても、「今やるものじゃないだろ!」という状況。
 これを強力に推進してきた菅官房長官、二階幹事長のメンツだけのキャンペーンになってしまった。
 おまけに、「東京外し」によって生じたキャンセル料と業者の実損分は国が全額支払うことになったが、
 キャンセル料はキャンセル時期によって「旅行代金総額の50%、100%もあり」(上限なし)だから、
 本来の支援「上限2万円」とは比較にならない巨額になる場合もある。
 そしてそのお金はすべて私たちの税金なのだ。
 安倍政権はこれまでも不正と的外れが多かったが、新型コロナに関してはすべて的外れ、やることなすことピント外れ。
 安倍首相、内閣、閣僚、側近の責任も大きいが、高学歴の官僚、キャリア組たちもいったいどうなっているのか。
 彼らももうどうすればいいのか、わけがわからない状態、おかしくなっているのではないだろうか。

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★新型コロナ、気を緩めてはならない。 『高木エッセイ』(2020.5.29)

 日本はコロナ対策も経済対策も他の国に比べると信じがたいほど遅れている。
 日本の第一波が比較的軽く済んだのは決して政治の力ではなく、国民性のおかげだ。
 残念ながら、北九州市などで第二波が始まっている。
 新型コロナはそれほど危険な病気ではないが、高齢者や基礎疾患を持った人には十分危険だ。
 自分は大丈夫と思っても人に感染させることは危険だ。
 十分に予防対策を取ることと、PCR検査、抗体検査、抗原検査を受けること。

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★制菌とウイルス 『高木エッセイ』(2020.5.8)

・細菌は単細胞生物で、大きさは1マイクロメートル(1ミリの千分の1)
・ウイルスは外殻と遺伝子(RNA)だけの構造で、栄養摂取、エネルギー生産、自己複製などの生物活動をしないから『非生物』と分類される場合もある。大きさは細菌の千分の1。
 しかし増殖はする。

【増殖】
・細菌は、栄養と水があり適切な環境のもとでは増殖できる。
・ウイルスは、生きた細胞(条件あり)の中でしか増殖できない。
 ウイルスは宿主の特定の細胞に引っ付いて、細胞内に取り込まれ、細胞の増殖機能を利用して増殖して多量のウイルスとして細胞外に出る。その時、細胞は死滅する。
 細胞から出たウイルスはまた他の細胞に入り込んで増殖を続けるため、宿主の細胞が次々と死滅してゆくことで宿主が死ぬこともある

【治療法】
・細菌には抗生物質(細菌を攻撃)が有効
・ウイルスには抗生物質は効果がない。代わりにワクチン(無毒化したウイルス)を体内に入れて免疫力を高め、ウイルスの増殖を抑える。

【予防】
・基本は、清潔を保つことと免疫力を強くすること。
 栄養、運動、体力、規則正しい生活。
・感染症は、原因となる病原体や感染経路によって予防対策が異なる。
 マスク、うがいと手洗い、部屋の換気、人との接触を避ける。

【新型コロナまとめ】
 新型コロナはそれほど危険な感染症ではない。
 もっとも感染者数、死者数が多い東京でも、10万人あたりの感染者数は33人、死者数は1人。
 もっとも日本はウイルス検査が極端に少ないから感染者数を30倍、死者数を10倍にすると、感染者数は10万人中1000人(人口の1%)、死者数は10万人中10人(感染者の1%)
 これは共にインフルエンザとほとんど同じ。
 重症者、死者が高齢者に多いこともインフルエンザと同じ。
 とはいえ、新型コロナは免疫もワクチンもないから、対応を間違えば爆発的な感染になる。
 ニューヨーク、イギリス、フランス、イタリアは爆発的な感染が起きた。
 感染しないよう感染させないよう十分注意する必要がある。

【政府に言いたい】
 やるべきことをやらず、後手後手の的外れと迷走を続けている。
 先手を打った知事に文句をつけ足を引っ張り逆ギレ。
 特に休業要請には休業補償が無いのは致命的。
 新型コロナより「休業補償なき休業要請」の方が危険。
 どさくさ紛れに、憲法に『緊急事態条項』を入れようとするなどもってのほか。

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★『アフターコロナ』 『高木エッセイ』(2020.5.1)

 きのうG7会議(テレビ会議)が行われた。
 主要議題は『アフターコロナ』(新型コロナ問題の解決後の世界について)というから、どんな内容だったのかと楽しみに思って、チェックしてがっかり。
・これまでのアメリカ一強の世界秩序がこわれて中国が台頭してきたこと。
・それに対抗するために、米国は「新型コロナについて中国の責任の追及、中国への損害賠償の請求」「中国のマスク外交への非難」などを議題にし、他の国に協力要請した。
 なんと次元の低い議論!

 もっと重大な問題を議論すべきだ。
・新型コロナ問題の収束には1,2年かかり、その回復には数年かかるだろう。
・世界のGDPは20%、30%ダウン、1929年の世界恐慌以上の減少を記録するだろう。
・世界恐慌の後、世界大戦が勃発した。
 第三次世界大戦は核兵器が使用されるだろう。
 それをいかに避けるか。

 私が40年前に気づいた(知った)ことが現実として迫ってきた。
 私は破局を避けるために努力してきたが、破局が避けられないならば、
 破局の後の世界を「よりよい未来」にしたいと思う。
・破局までに、多くの人が明るい未来のイメージを持てれば、
 破局の後に残された人類は新たなスタートを切るだろう。
・破局の時に、多くの人が恐れや不安、自暴自棄に陥るならば、
 破局の後にはなにも残らないだろう。

 未来はどんなイメージだろう。
・競争から協力へ。生き残った人々が助け合う。
・自然に合わせて生きる。農業が基本。
・奪い合いから分かち合いへ。
・公平で公正な社会(村)をめざす。

※石川英輔著『2050年は江戸時代』をおすすめします。

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★日常の変化 『高木エッセイ』(2020.4.24)

 新型コロナの影響で世の中は大きく変化している。
 あなたの日常の変化はいかがですか。
 『地球村』事務局も在宅をメイン、出社は交代で2名のみ。
 講演会も当面はすべてキャンセル。収入は激減・・・(>_<)
 『地球村』も生き抜くためにさらなる見直しを考えていきます。

★エコ・スフィアのようなもの

 Amazonで『ピクシーシュリンプ』というのを見つけた。
 これは事務局にあるエコ・スフィアとほぼ同じで、
 エコ・スフィアはNASAが開発した完全密閉の生態系だが、
 (密閉されたガラス容器にエビ、藻、微生物が封じ込められている
 『ピクシー』はガラス容器にコルク栓が付いているので不完全密閉だ。
 水が蒸発して減ると水の補給が必要だが、エサや掃除などは必要ない。
 デスクに置いてあるが、とても癒やされる。
 ※いまAmazonをチェックすると完売で「入荷予定なし」と表示されていた。

★外ラン

 日課のランニングは、スポーツジムが休館になったので外ランを始めた。
 自宅の近くを流れる淀川沿い(河川敷の遊歩道)を走るのだが、
 ジムで室内のランニングマシンで走るのとは大違い。
 景色が変わり気分がいい、風が吹き体温上昇(温暖化)が防止される。
 野鳥や草花を愛でたり、写真を撮ったり、気分転換ができる。
 しかし向かい風がきついと泣きそう、雨の後の水たまりも困る。
 でも健康的なので、けっこう気に入って元気に走っている。(^_^)v
 あなたも日常の変化、お知らせください。

★ぜひ読書を

 外出自粛で在宅で時間がおありなら、ぜひ読書を。
 『お金のいらない国』シリーズ、
 「宇宙船」シリーズ、
 『ありがとう』シリーズをおすすめします。
 http://nev0.com/2BXHdO9

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★現代社会と感染症 『高木エッセイ』(2020.4.17)

私たちの社会は拡大をめざしてきた。
なんのためにそんな不自然なことをやっているのだろう。
それを考えることもせずに、拡大に加担してきた。
自然界に生きる動物も先住民族もそんな馬鹿なことはしない。

★新型コロナ

人類はこれまで多くの感染症を乗り越えてきた。
それは本来備わった免疫によるものだ。
ワクチンや新薬が開発されたのは近年のことだ。
しかしそれらはサポートであって自分を救うのは免疫と治癒力なのだ。
今回の新型コロナは『新型』だからワクチンも新薬もない。
しかしアビガンやエイズ新薬などの効果がわかってきた。
1、2年で感染爆発は収まるだろう。
しかしあくまで重要なのは、自分が感染しないことと集団免疫が増えること。
『PCR検査』(感染したかどうかがわかる)と『抗体検査』(抗体があるかどうかがわかる)が始まった。
・『抗体検査』で「免疫がある人が6割、7割になると感染は収まる」
・「それまでに数年かかる」らしいが、明るい見通しだ。

★現状の社会はおかしい

そのおかしさが、環境破壊、格差、紛争、戦争を引き起こした。
激しい人間の移動と接触が新型コロナの感染爆発を引き起こした。
それが今度は激しい物流を妨げ、多くの人の生活に脅威を与えている。
現状の社会のおかしさが、様々な問題を生み出している。

★アインシュタインの言葉

「マインドセットを改めない限り問題は解決できない」
現状の社会のおかしさの根本(マインドセット)はなにか。
そこがわかっている人はどれほどいるだろうか。
ここで気付かないと、過去の文明と同じように滅びるしかない。
過去の文明はゆっくりと滅びていったが、
今の文明は経済崩壊、物流崩壊、核戦争で一瞬で滅びる。
ほんとうにわかれば変わる。
あなたはわかっているだろうか。
わかっているなら何を始めますか。

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★新型コロナについて 『高木エッセイ』(2020.4.4)


 現在ワースト3はアメリカ、イタリア、スペインだ。
 アメリカの感染者は日々、8万人、10万人、12万人、15万人、18万人、21万人と急増中。
 一週間で3倍、1ヵ月で100倍、まさに感染爆発だ。全米の殆ど(50州の35州以上)で外出禁止、その他にも多くの強制措置が取られ、対策費2兆ドル(220兆円)を決定した。
 他の感染国でも同様だが、それは「立派」というより「必要」なのだ。

 ところが日本はどうだ。
 安倍首相は「ギリギリ持ちこたえている。緊急事態宣言は必要ない」だと。
 冗談ではない。すでに医療現場では「医療崩壊に近い状態」「早く緊急事態宣言を出してほしい」との声が上がっている。
 日本医師会も「緊急事態宣言を出すべき」と発表した。
 山中教授(ノーベル賞)も「批判を恐れずに言うなら、ウイルス検査を徹底してトリアージ(優先順位を付けて仕分け)を行い、感染爆発の体制を至急作るべきだ」と発言している。
 にもかかわらず安倍首相が決定したのは「マスクを各家庭に2枚届けます」???
 安倍首相がおかしいのか、専門家会議がおかしいのか、政府全体がおかしいのか。


★一言でいえば、感染爆発している国から学ぶこと。

 具体的には、
1.ウイルス検査を徹底すること
 まずは医師が必要と判断した人についてのウイルス検査を徹底すること。
 人口100万人あたりの検査数は、
 日本117、ドイツ2,023(日本の17倍)、オーストラリア4,473(日本の38倍)、韓国6148(日本の52倍)!
 1日のウイルス検査数は、
 ドイツ20万件、フランス5万件、アメリカ1万件、日本は千件!
 日本は圧倒的に少ない! 少なすぎる!

 その理由はなんと、「感染者がたくさん見つかれば隔離しなければならない。そうなれば医療崩壊が起きる」
 この論理が間違っていることは子どもでもわかる。いや、子どもにも失礼だ。
 それくらいおかしな論理だが、これが専門家会議か。
 ではウイルス検査が難しいのか、人手が足りないのか、といえば、それも違う。
 民間の検査機関の検査能力は1日4万件。なのに現状は1日千件なのだ。
 やればできることだから政府が指示すればいいのだ。

2.感染爆発の国はどうしているのか
 ウイルス検査をすると無症状感染者がたくさん見つかるが、症状によってトリアージしている。
 ・無症状者も感染させるが、多すぎて医療施設では対応できないので、自宅隔離か、無症状者用の隔離施設を用意している。
  医療施設ではなく隔離のための宿泊施設や仮設施設。
  ※日本の自治体もそれを準備したいのだが、政府から許可が出ないからできないそうだ。
 ・中度や重症者は医療施設に隔離し治療
  日本もそうすればいいのだ。そうするしかないのだ。
  それをしないから無症状感染者が感染を広げているのだ。
  そこを抑えるのが先決だということは誰にでもわかることだ。
  安倍首相の決定「緊急事態宣言はしない。マスクを2枚ずつ届けます」がいかに的外れか。
  ※内心「その製造はどのメーカなのか」ということにも疑いを感じる。
   そこにも「お友だち優遇」をやってんじゃないのか、と。

3.夜の外出の自粛
 端的に言えば、カラオケ、クラブ、性風俗(個室接待)などのことだが、『行くことの自粛』より、その業界にストップをかけるべきじゃないか。
 厚労省は「その方がいいが、休業保障しなければならないのでできない」という。
 他の国は休業命令を出し、公認された業種には休業補償をするが、公認していない業種には保障はしない。アタリマエのことだ。
 なぜ日本の政府はこんなアタリマエなことができないのだろうか。
 全国一斉休校よりはるかに大事、はるかに効果的、はるかに急ぐべきことだ。

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★新型コロナ 『高木エッセイ』(2020.3.27)

 感染者数は全世界で50万人以上、国別では米国8万5千人、中国8万2千人、イタリア8万1千人など凄まじい勢いだが、日本はまだ2,113人。
 死者数は世界で2万4千人、国別ではイタリア8,200人、スペイン4,365人、中国3,287人、イラン2,234人、フランス1,696人、アメリカ1,288人だが、日本はまだ57人。
 日本はとても少なかったが、これは東京五輪を死守するためにウイルス検査を極力抑えていたためだろう。
 東京五輪の延期が決まったとたん、感染者数が跳ね上がった。
 ごまかす必要がなくなったことと、ごまかしきれなくなったためだろう
 新型コロナのやっかいなところは、元気な人は感染しても無症状か、「匂いを感じない程度」で、本人も周りも気づかないまま生活して、回りに感染させてしまう。高齢者や基礎疾患を持つ人は重症になり死亡する。
 毎日増加する感染者も半数は感染ルートがわからなくなってきた。これはそうした無症状感染者(サイレント・キャリア)が増えてきたことが原因だろう。
 これまでは「医療崩壊のおそれがあるからウイルス検査を抑えている」などと無責任な説明もあったが、それは完全にアウト!
 現在の日本のウイルス検査は1日1000件程度で、他の国の20分の1という情けない状況だ。
 韓国を見習え、ドイツを見習え、スイスを見習え。
 とにかく検査体制を上げて、医師が「検査が必要」と判断した人には必ず検査をして、感染者を見つけ、無症状であっても自宅待機(隔離)させて感染を止めること。

 多くの国で入出国禁止、都市封鎖などが増えてきている現状では五輪の延期は当然のこと。
 もはやその是非を云々する余地もないが、現実問題、東京五輪の日程、会場、選手の代表権、チケット、ボランティアの確保など難しい問題が山積みだ。

 日本も入国も出国も9割減。イベントの中止、延期、無観客、「密集、密閉、近距離の禁止」、「不要不急の外出は自粛または禁止」・・・花見も宴会もリクレーションも、外出も外食も難しくなってきた。この状況が半年続くと経済は大きくダウン。
 ぎりぎりで生活している人たちには生死の危険がある。そういう人たちには「現金20万円支給」などの話が検討されている。それはぜひ実施してほしい。
 しかしGDPが30%ダウンしてもほとんどの人は生死には関わらない。多少不便はあるだろうが生活に困らない。
 それなら、これをきっかけに生活の見直しをすればどうだろうか。
 まさに不要不急の外出を避け、必要なものだけを買い、必要以上に消費しない生活。
 そこに立ち返れば、お金をそれほど使わなくなる。そしたら自分の自由時間がもっと増える。そしたらもっとやれること、やるべきことができる。
 この状況が、いい意味でいろんな無駄や不自然を見直すチャンスになればいいと心の中では願っている。

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★東京五輪 『高木エッセイ』(2020.3.20)

 新型コロナは欧米で急増中、特にイタリアの死者数はすごい。
 世界の感染者数は24万人以上、死者数は1万人以上。

 1.中国      81155人、 3248人
 2.イタリア 41035人、 3405人
 3.イラン  18407人、 1284人
 4.スペイン 17963人、   757人
 5.ドイツ  15320人、  24人
 6.米国   11274人、   150人
 7.フランス 10999人、   372人
 8.韓国     8652人、     94人
 9.スイス    3888人、     33人
 10.イギリス 3260人、   144人
 11.オランダ 2465人、     76人
 12.日本   1668人、     40人

 世界的に代表選手を選出する予選が次々に中止になり、選手からも延期や中止を求める声が上がっている。
 五輪は巨大ビジネスではあるが、世界選手権、ワールドカップ、グランドスラム、NBA、スーパーボールなどが盛んになり、五輪はスポーツイベントとしての価値は下がった。
 五輪は過去3回、戦争で中止になった。
 今回も「新型コロナとの戦い」として4回目の中止でいいだろう。
 日本は『国の威信』や『投資の回収』より延期(中止)を早く決断すべきだ。

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★新型コロナウイルス 『高木エッセイ』(2020.3.13)

 日本でも感染が広がっているが、イタリアでは爆発的な感染が始まった。来週にはアメリカを含めて多くの国でも爆発的な感染が始まるだろう。しかし新型コロナは病気としての危険性はインフルエンザと同じくらいで、インフルエンザと比べると感染者は少ない。
 それなのに渡航禁止、入国制限、イベントの中止や延期など対応を間違えたことで経済問題となってしまった。いま世界中で株の暴落が起きている。
 なぜ政治家は、しっかりと専門家の意見を聞き、しっかり考え、しっかりと先を読まないのか。
 碁や将棋では、「こう打てばこう来る、こう来ればこう打つ」と「先を読む」を10手も20手も考え結果も読んだ上で一手を打つのは当たり前のこと。野球でもサッカーでも何でもそうだ。
 いまの政治家は基本が抜け落ちている。愚かだ。

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★海外の新型コロナ対策 『高木エッセイ』(2020.3.6) 

1.シンガポール・水際対策
 ・早期の段階から次々と感染国の入国規制を始めた。
 ・経済面で最大依存の中国にも遠慮しなかった。
 ・WHOは「シンガポールが抑え込めないならどの国も抑え込めない」と評価。
2.台湾・生活面で先手を打った
 ・マスクなどの買い占め、転売、海外への持ち出しを禁止した。
 ・マスクの値上げなどに高額罰金。
 ・薬局のマスク在庫数をスマホで表示。

★今後の注意
1.「新型コロナはそれほど危険ではない」
 そのことを理解し、必要な対策をすること。
 クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス号』の感染者700名のうち400人は無症状なのだ。
 ウイルス検査をしたからわかっただけ。日本では「37.5℃以上の熱が4日以上続き、咳などの症状があり、中国人または感染者と濃厚接触していなければウイルス検査は受けられない」というのが現状だから、専門家会議では「もし日本も韓国並みにウイルス検査をすると、感染者は韓国より10倍多いだろう」との予想。
 日本国内の死者は6名だが、インフルエンザの大流行の年は「感染者1000万人、死者1万人」。
 アメリカはインフルエンザが大流行で「感染者1500万人、死者1万2千人以上」だった。
 死者は高齢者、基礎疾患をもった人が多いというのも新型コロナと同じ。
 「全国一斉の休校措置」は、専門家会議の意見も聞かず、安倍首相の場当たり的な決定だったが必要なかった。
 日本でもこの冬、インフルエンザが大流行する兆候があったが新型コロナウイルス対策(マスク、うがい、手洗い、濃厚接触の回避など)で大流行は阻止、死者は大幅に減った。

2.便乗の詐欺に注意
・「おたくの水道(下水)が汚染されてます。対策に10万円かかります」
・「感染者の支援のカンパに協力してください」
・「マスクが入荷しましたので申し込みを受け付けています」
などなどの被害が増えているらしい。
・「国立感染症研究センター」「水道局」「下水局」などそれらしい名前に注意。
 まず正規の機関は、そういうメールは出さないし、電話はかけない
 ましてやお金や家族構成、貯金額などは聞かない。
 送ってくるメールも、Gmailなどは使わない。
・あらためて「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」に引っかからないように。
 「新型コロナに感染したから、声が変だけどオレだよ」とか、「新型コロナに感染して入院しているから携帯電話を取り上げられたから、違う番号でかけている」などに騙されないように。

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★新型
コロナウイルス 『高木エッセイ』(2020.2.21)

 現時点で感染者はクルーズ船634人、それ以外97人、合計731人。
 死者は3名。すでに市中感染の段階に移っている。
 船内感染が予想以上に拡大したことに、海外から批判が出ている。
 私もニュースで、船内の汚染区域と非汚染区域が入り口だけ別だが、中は一つの大部屋でロープで仕切っただけ、人が自由に行き来している動画を見て驚いた。
 これでは船全体が感染源になっている現状は当然だろう。

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★新型肺炎、新たな段階か 『高木エッセイ』(2020.2.14)

 ・日本ではクルーズ船の感染者は44人増え218人になった。
 ※日本政府はクルーズ船は含まず公式発表は今も「日本の感染者数は30名」だ。
 しかしクルーズ船の感染拡大が止まらない。重症者は10人に。
 空気は船内で循環していて窓のない部屋に感染者が多いことから、空気感染の可能性がある。
 このままでは感染者が増え続けるだろう。早く全員下船させて別の施設で隔離、観察が必要。
 きのう国内で初の死者が出たが、その人は感染者(タクシー運転手)の義母と判明。
 和歌山県では医師の感染が判明、その病院の受診者からも1名の感染が判明。
 「日本人から日本人に感染した」ことになり、国内感染が拡大する可能性がある。

・中国では感染が拡大、感染者は6万4千人、死者は1483人になった。
 武漢市では自宅待機者が2万人、入院しても医師不足、設備不足で病状が悪化する人が増加しているので感染はさらに拡大が予想される。

 今回の新型肺炎の危険性はインフルエンザくらいだが、スペイン風邪やエボラ出血熱のような危険性が強い感染症の大流行が恐ろしい
 現代は人口の移動距離、移動速度、人口密度が拡大しているので、またたく間に世界中に広がる。
 今回の経験が将来に生かされればいいのだが。