『地球村』のスタンス

ウクライナ問題(2022.03.22)

●ウクライナ侵略
★現地の状況
 ウクライナ制圧が予想以上に手こずり、焦ったプーチンは怒り、民間施設、市民を標的にし始めた。ロシア軍は疲弊し、士気が落ち、モラルも落ちている。市民に対する無差別攻撃、略奪、暴行も心配。

 特にマリウポリ(人口44万人)は劇場(1000人が避難)、美術学校(400人が避難)、きのうは1日8万人が利用する大規模スーパーが破壊された。約8割の住宅や建物が破壊され、電気水道などインフラが破壊され、市民は極限の状況に置かれている。
市民4500人がロシア軍によってロシア側に拉致された。

 ウクライナ市民は350万人が国外脱出、700万人が国内避難、国民の4分の1が国内外難民という最悪の事態。
 ポーランドは200万人を受け入れ、ポーランド国民と同じ待遇を保証するIDを発行し始めた。これはすごいこと。人口3800万人のポーランドには不可能に近いことだが、人道的にこうするしかないとしてこれに踏み切った。その他、ハンガリー、スロバキア、モルドバ、ルーマニアにも数十万人が脱出。この先、国外脱出は更に増えるだろう。
 難民受入が閉鎖的な日本も転換が求められる。

★ロシア国内
・国内は情報遮断、フェイク動画を流し、事実を隠蔽。
・「ロシア軍はウクライナ市民を守るために正しい軍事作戦をしている」
「ロシア軍はウクライナ市民の救出、食料、薬品を支給している」
 それらの映像を見てムカつく
・しかしIT関係、知識人は事実を知り、「唯一の抗議と抵抗は、技術を持って国外に出ることだ」として20万人が脱出。
・情報統制はより強くなるが、抑えきれなくなる。
・この先、早期決着を目指して大量破壊兵器を使う危険

★リーダーの強さとは
 強気の発言をし戦争するリーダーは強いリーダーに映り、譲歩し戦いを回避するリーダーは弱いリーダーに映るだろう。
しかしプーチンのような相手には、譲歩することで戦争を回避する方が賢明だ。

『平和の三原則』は「話し合うこと、理解し合うこと、歩み寄ること」だが、プーチンのように話し合う気がない、理解し合う気がない相手には、戦争を避けるためには譲歩は有効だ。