環境情報

【環境トピックス】太陽光パネル“大廃棄時代”がやってくる

環境省は、太陽光パネルの耐用年数は20年から30年ほどのため、2040年ごろには現在のおよそ200倍にあたる年間80万トンもの使用済み太陽光パネルが排出されると試算している。国は、発電事業を終えたパネルを放置したり、不法投棄したりされないために、発電事業者に電気を売って得た収入の一部を撤去や廃棄の費用として、あらかじめ積み立てるよう義務付ける制度を今年7月に始める予定だ。この制度では、事業者がリサイクルか埋め立て処分かを自由に選べるので、多くの業者がリサイクルより費用がかからない埋め立て処分を選ぶ可能性がある。

自然に優しいエネルギーといわれる太陽光発電だが、生産から設置、廃棄に至るまで様々な問題がある。生産過程の資源の無駄遣い、設置場所の景観や環境(自然)破壊の問題や地域住民とのコンセンサス方法、そして廃棄時の問題まで循環型社会とはならない方法を選択しては本末転倒だ。

【1月14日 NHK】