ウクライナ問題(2022.04.05)
●ウクライナ情勢
・ウクライナ近くの町ボチャで、市民410名の遺体が発見された。両手を縛られた遺体、顔を潰された遺体、出足を切断された遺体、暴行された女性、子供の遺体など目を覆う状況。車に乗ったままの遺体、自転車に乗ったままの遺体、多くの悲惨な写真が世界に公開された。
ゼレンスキー大統領は現場を視察、国連や世界に向けて「ロシアのジェノサイド(大量虐殺)だ」と訴えた。国連のグテーレス事務局長も「正式に調査して説明責任を果たさなければならない」と声明を出した。
ロシアはこれもまた「ロシアは関与していない。ウクライナ、アメリカの演出でロシアへの挑発だ」と全面否定。
しかし、ロシアメディアRIAノーボスチは昨日、これに関する長文記事を掲載した。
「ウクライナの政治指導者、武器を取ったすべてのウクライナ人は排除されねばならない」「再教育不可能であり、排除されねばならない。一般のウクライナ人は、戦争のあらゆる恐怖を経験し、学ばねばならない。ウクライナの「非ナチ化」は長期の作業になる」と述べている。
この記事では、すべてのウクライナ人が虐殺対象となる。
ボチャはロシア軍が撤退したからこういう現状が発覚したが、制圧された町では何が行われているかわからない。
この他、マリウポリの劇場など多くの人が避難していた市民プール、図書館、大学、病院などが攻撃され市民の死者は数千人、双方の兵士の死者の死者は数万人、制圧された町やロシアに連行された人々の安否は不明。マリウポリでは取り残された市民十万人以上は水、食料が尽きて極めて危険な状態。
侵略国の政府は戦争犯罪を否定、現場の狂気として説明、理解されることが多いが、このロシアメディアの論説に書かれた内容はロシア政府の考えである可能性が大きい。プーチン大統領は全世界からジェノサイドの責任を追求されるだろう。