経済の話(2022.04.22)
★経済の話
①世界的にコロナ規制緩和
日本を含め殆どの国でコロナ規制緩和により経済回復が始まっている。消費の拡大に生産が追いつかず価格上昇。物価上昇を抑えるためにアメリカなど殆どの国で利上げを行なっているが、日本だけ低金利、ゼロ金利政策を続けている。
なぜか。それはアベノミクスの目標『年2%の物価上昇』の囚われ。
このことで日本と他の国の利率に大きな差が生まれている。このため、世界の投資家は円を売りドルを買う、ことになる。この結果が円安。殆どの国で利上げをしているから、円安のような通貨安は日本だけ。
ロシアルーブルが一時暴落したが、ロシアが大きく利上げをしたことから、ルーブルの買い戻しが起こって元の水準に戻った。つまり、いま世界で通貨が最も下落しているのは日本の円。
②日本は円安で何が起きているか
円レートは10%下がっている。
日本は資源、原料、エネルギー資源、食料の殆どを輸入しているから、その輸入価格が10%上がる。原油や天然ガスなどエネルギー資源はコロナ規制緩和で世界的な価格上昇が始まっていたが、さらにロシアの経済制裁により価格上昇が加速している。これは輸送費の上昇、電気代、ガス代など光熱費の上昇に繋がり、結果としてすべてのコストが上がることになる。
この全ての価格上昇はまだ市場に反映されていないが、近々それが始まる。
1円の円安で一家の年間支出は4万円上がるとされるので、10円の円安で40万円増大!
ではなぜ、日本は利上げをしないのか。
①さきほど述べたアベノミクスの『年2%の物価上昇のための低金利政策』という囚われ
②日本は借金が世界一大きい(1千兆円以上)から、金利を上げると借金の金利が上がるという囚われこのままでは、さらに円安が進み、庶民が困る。