【地球は今・・・】私たちの暮らし~食品添加物
『地球は今…』シリーズは、大切なテーマを取り上げ、解決を考えるページです。
スーパーやコンビニにはさまざまな商品、そしておいしそうな食品が溢れている。 |
●食品添加物とは
*保存料、甘味料、着色料、香料など、食品の製造過程や加工・保存の目的で使用されるもの。
日本で使用が許可された品目数は1500種類、単品では4500以上
*表示は、原材料、副原材料/添加物
原材料は重量順。「/」(スラッシュ)の後は添加物を表示。すべての重量順は不明
●添加物の目的
1.安くする・・・・・・・・・・・・増量、置き換えで単価が下がる
2.手間を省く・・・・・・・・・・だしや料理を作るめんどうを解消
3.便利そうに見せる・・・・長期保存でき、いつでもすぐにほしいという欲求を満たす
4.美しく見せる・・・・・・・・色やつや、形の見た目が家庭で作るよりきれい
5.おいしそうに見せる・・・味が濃く、味覚を虜(とりこ)にする(中毒性がある)
※安い食品を支えている技術は、添加物だけではない。農薬や中国産など遠距離輸送だが安い外国の原材料、遺伝子組み換え・ゲノム編集食品などがある
●味覚を虜にするテクニック(おいしさの黄金のトリオ)
1. 食塩(精製塩)
塩分を増やし味を濃くすること。カップラーメンで5~8g含有
2. 化学調味料(グルタミン酸ナトリウム、リボヌクレオチドナトリウムなど)
・ かつて、グルタミン酸ナトリウムは、化学合成品として作られていたが、今は、遺伝子組み換えしたバクテリアにサトウキビの搾りかすを餌として与え、できたグルタミン酸に苛性ソーダを反応させ作る。これは、自然界には存在しない
・ 業界はイメージから「化学調味料」とは言わず「うまみ調味料」と言っている
3. たんぱく加水分解物(大豆、小麦や肉などのたんぱく質を分解したもの)
・早くて簡単、安いのであらゆるものに使われている
・製造過程(原料に塩酸を反応させる過程)で発がん物質が発生する
・国際的には厳しい残留基準値が設けられているが、日本では基準はない
「うまみ成分」の製造法は複雑怪奇な錬金術のようなものだ。副作用として偏頭痛、顔面麻痺、緑内障などが挙げられている。使用制限が発表されたり取り消されたり、政界と業界の関係も疑われている。他の国では、化学調味料の含まれない食品は「NO MSG」と表示され、表示のないものは避けられている。 |
●醤油編
*本来の醤油は、大豆・小麦・食塩で作られるが、化学醤油は、アミノ酸などの化学調味料や色を調整するカラメル色素、甘味料など様々な添加物で醤油に似せた『醤油のようなもの』
*原料の大豆も、いまや92%は海外産
*世界の大豆の82%は遺伝子組み換え大豆
*醤油には遺伝子組み換えの表示は不要
*醤油は800円、醤油のようなものは200円 あなたは、どっちを選ぶ?
醤油メーカーさんが原材料の違いを教えてくださいました |
●添加物から見えてくること
* 添加物は、値段、安さ、見た目を重視するニーズにより拡がり、危険も拡大している
* 化学物質は自然界に存在しないもの、その長期摂取の影響や、複数の化学物質による複合汚染の問題は確認は困難である
* 時代と共にアレルギー患者が増え、ADHD(注意欠如・多動症)、自閉症や突然キレる大人も子どもも増え、メタボが増えている
⇒因果関係があるとする研究も増えている
●安心な食品の選び方
* 食品の裏面(食品表示)をチェックする
* 表示免除の添加物があるので気を付ける
・表示免除されるもの・・・栄養強化のもの・加工助剤・キャリーオーバー(※)・ばら売り・小包装・小分けのもの
* 伝統的なもの、自然なものを選び、経験のないものは避ける
※ キャリーオーバーとは : 例えばせんべいの味付けに保存料を含む醤油を使ってもせんべいの保存に効果ない場合はキャリーオーバーとみなし「保存料無添加」となる
●できること
*できるだけ自然な暮らし、自然な食べ物
*必要なものだけ買い、余分なものは買わない
*「値段、見た目、おいしそう」を疑う
*家庭菜園、市民農園にチャレンジ、生産者と直結などを工夫
添加物は増え続けている。この流れを変えるのは、私たち消費者の意識、行動です。次回は続編を予定しています。食生活を見直すきっかけとなればと思います。 |