ウクライナ問題(2022.09.22)
★プーチンが……
・占領地域の併合と予備役など30万人の動員を発表、動員は即日発行し、召集令状が若者たちに届き始めている。
・これまでのロシア軍の勢力は、順次追加してこれまでの累計が20万人だったことを考えると、30万人は大兵力だ。
・さらにプーチンは「西側はロシアの弱体化を狙っている。核の脅しを続けるならばロシアは全兵力で反撃すると警告」と再び核兵器の使用をほのめかした。
・ロシア軍は、多数の死傷者を出し戦力不足に陥っているから、すでに民間軍事会社ワグネルを通じて囚人、犯罪者のリクルートを開始していた。それでも足りないことがはっきりしたのだろう。
・これはプーチン自身がこれまで「これは戦争ではなく、軍事作戦だから国民は動員しない」とした約束を破ることになり、国民の動揺が大きい。
・占領地域を併合しようとしているが、併合には市民の管理、ロシア化するために多数の兵員が必要となるからだろう。
・編入はルハンシク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州の4州、形だけの住民投票はきょうから始まる。
★国連総会が始まる
・一般演説が始まったが、グテーレス事務総長はロシアのウクライナ侵攻を強く批判、イジュームの埋葬地に最新の報告は極めて憂慮すべきものであると述べた。
・岸田首相は「ロシアのウクライナ侵攻は国連憲章の理念と原則を踏みにじる行為だ」
・マクロン大統領は「みなさん、ロシアが戦争を放棄するよう行動してほしい。行動しなければ誰もがこの戦争の代償を払うことになるのです。強い国が弱い国を侵略した時、世界が沈黙すればどうなるだろう」
・プーチンはビデオ演説で「我々はNATOより新型の兵器を持っている。領土が脅かされれば国民と領土を守るためにあらゆる手段を取る。これはハッタリではない」と核兵器の使用について言及し、反対する国々を威嚇した。
このあと岸田首相は
・「今こそ国連憲章の理念と原則に立ち戻り、力と英知を結集する時だ。そのために必要なのは国連改革と国連の機能強化だ」
・「これまでもしばしば安保理の機能不全が指摘されてきた。改革に向けて具体的な交渉を開始するときだ」
・「NPT(核拡散防止条約)の再検討会合で、ロシアの反対で最終文書が採択されなかったことは深い無念を感じた。」
ここまではよかったのだが、
・「日本は核兵器の無い世界に向け、決意を新たに現実的取り組みを進めていく」
と演説したが、被爆国日本が未だに『核兵器禁止条約』に賛成せず、サインもしていないことには情けないし、大きな矛盾がある。
★今後
・ロシアは強引に併合した地域を「ロシア領土とみなす」として、ウクライナ側の反撃を封じる目的かあると考えられる。
・ウクライナ側はそうした違法は許さないとして反撃を続けるだろう。
・西側諸国は、ロシアに新たな制裁を追加するだろう。武器支援についてはこれまで通りなのかは不明。ロシアの出方を見る必要があると考えるだろう。