自民党と統一教会(2022.09.12)
★自民党と統一教会との関係
・政府・自民党としては先日の『関連名簿の発表』『閉会中審査』で終わりとしたかったはずだが、その後も次々と新たな問題、新たな事実が出てくる。
今朝は『霊感商法大作検討会』を立ち上げた河野太郎大臣の名も、教会とズブズブの関係の下村博文氏と並んで上がった。
この土曜日曜の朝日新聞の世論調査でも、内閣支持率は急落、不支持率が逆転した。
支持率の低下は止まりそうもない。
★きのう『サンデーステーション』でショッキングな問題が報道された。
・統一教会の一貫した考え方
「男女共同参画」「ジェンダーフリー」「夫婦別姓」「LGBT」に反対という考え方が、安倍氏を通じて自民党全体に行き渡り国会でも地方議会でも、実際に法案が成立していたことだ。これは統一教会の内部文書『安倍派工作』として統一教会の『指導者セミナー』冊子に明記されていた。
その重要な文章を紹介する。
・「政府の『男女共同参画基本5ヵ年計画』においてジェンダーという文言を使用させない」
・「自民党の猪口信子議員が男女共同参画担当大臣になるが、この人物はジェンダーフリーに執着」
・「安倍晋三官房長官と山谷えり子内閣府政務官でチェックできるように関係各省、議員に積極的に働きかけること」と明記されている。
・2005年、実際に山谷えり子議員は国会で『男女共同参画基本計画』に対して、統一教会の主張と全く同じ趣旨で「ジェンダーフリーというどこの言葉かわからない言葉を、なんの定義もなく使って混乱させている」と反対し追求した。
・同時に安倍氏は『過激な性教育・過激なジェンダーフリー教育実態調査チーム』を立ち上げ、座長は安倍氏、事務局長は山谷えり子氏、メンバーには萩生田氏、下村氏を置いた。
・その時の安倍氏の発言は「これはジェンダーフリーナチズムの暴走」「性差をなくそうというのは明らかな間違い」と断じた。
・さらに安倍氏と山谷えり子氏は男女共同参画担当大臣猪口氏に圧力をかけ、『基本5ヵ年計画』を統一教会の主張通りに大幅修正させた。公式に次の文章が記載された
・「ジェンダーフリーという言葉を使って性差を否定したり、男らしさ、女らしさを失くして中性化をめざすこと、伝統文化を否定するのは非常識である」という驚くべき文章。
・これはその後、地方議会でも同じ内容が採用されて現在に至っている。
・統一教会の思想、主張、教義がはっきりと安倍晋三を通して自民党全体に広がり、実際の法案に生かされていることがわかった。
これは予想以上、想定以上、驚くべきことだ。以上は『文芸春秋』10月号に掲載されている。
今回の調査・点検は自民党内でも「正直者がバカを見た」という声が上がっている。
有識者による第三者委員会でしっかりと調査しないと国民は納得しない。