ミツバチの一生(2022.11.22)
●ミツバチの一生
NHKの『ダーウィンが来た』は自然をテーマに30分番組だが、とてもわかりやすい。
きょうはその一つ、『ミツバチの一生』を紹介します。
1.女王バチ
ミツバチは1万匹くらいの家族だが、すべてたった一匹の女王バチから生まれる。殆どが働き蜂(メス)だが寿命は1ヶ月。女王バチの寿命は2、3年。女王バチは毎日卵を1000個くらい産み続ける。冬の間は活動を停止するから、年間300日、毎日卵を産むとすると1年に30万個!1万匹の働き蜂の寿命が1ヶ月だから、巣を維持するためには10ヶ月で少なくとも10万匹以上は羽化する必要かある。それを女王バチ一匹で!(@_@;)
2.働き蜂、すべてメス
働き蜂の仕事は、大きく分けると4つの仕事があるが、それは一生同じではなく、どんどん変わっていく。
・羽化して最初の仕事は空部屋の掃除、ミツバチのコロニーには部屋が数千の部屋かあり、産卵の部屋、育児の部屋、蜜を蓄える部屋、花粉を蓄える部屋があり、すべての部屋はリユース(再利用)するために空き部屋は掃除が必要である。
・掃除担当して数日後には2番目の仕事、育児担当になって幼虫の世話をする。エサは花粉部屋の花粉を噛み砕いてミルクにして飲ませる。
・7日目からは建築担当になり部屋のメンテと増築に励む。
・10日目からは貯蜜担当になって、外から帰ってきた働き蜂から蜜を受け取り、蜜エリアの部屋に蓄える。
・20日目から外に出て蜜や花粉を集めて、帰ってくると、蜜は貯蜜係に渡し、花粉は自分で花粉エリアの部屋に蓄える。
・なぜ、次々と転職するのか。
それは羽化して慣れないうちは安全な巣の中のかんたんな仕事から始め、徐々に難易度を上げ、最後に最も危険な巣の外の仕事に出るのだ。巣の外では危険がいっぱいで次々襲われて命を落とす。
・ミツバチの天敵はカマキリ、キイロスズメなどだが、この場合は10匹以上で逆襲して追い払うことができるが、最強の敵はオオスズメバチ。オオスズメバチに巣が襲われて全滅することもあるが、100匹以上のミツバチが襲いかかり団子状になってミツバチの体温で熱死させるという必殺技の『熱殺蜂球』という。参加したミツバチも多くは死ぬし、生き残ったミツバチも寿命が短くなる。
しかし再びオオスズメバチに襲われたとき、この生き延びたミツバチが率先して敵に立ち向かい『熱殺峰球』をリードすることが知られている。
3.分蜂
年に一度、秋に最大のイベント分蜂が行われる。分蜂の準備として女王バチは次期女王バチ候補とオスバチの卵を生む。
そしてそれらが羽化すると、古い女王バチは働き蜂の半数を連れて旅立つ。
時々ニュースなどで報道されることがある。ミツバチの1万匹の大集団が軒先や木の幹、交通信号機を覆っているシーンである。
それは新たな巣を作る場所を探し、決まるまでの仮の宿である。その様子も詳しく説明するとまたとても興味深いものがある。