『地球村』のスタンス

時事話題と国内の動き(2023.01.26 )

昨日の10年の一度の強烈寒波で自動車道路、鉄道が止まり大変でした。JR西日本でも大阪・京都間の東海道線で15本の列車が線路上でストップ、7000人が10時間閉じ込められ、救急搬送者が出るなどの状況で国土交通省から指導を受けた。
この寒波は続くようなので、『室温と健康』についての話題を。

★冬の室温には注意
 けさは布団の中は温かかったけど部屋の温度は16℃、外は3℃。すぐに暖房を入れた。
・冬の死亡率(特に高齢者)と相関あり。
・WHOは「18℃以上を強く勧告」
・ニューヨークは23℃、ロンドンは19℃とのことだが、日本は平均でLDK17℃、寝室や脱衣所は13℃
・LDKが18℃以上は北海道、新潟、千葉、神奈川、静岡だけ。16℃以下は福島、宮城、栃木、群馬など。この数字と冬の高齢者の死亡率とがほぼ一致している。
・室温が2℃低いと要介護年齢が3歳早くなる。冬の平均室温が17℃では81歳、15℃では78歳と早くなる。
 ※こういう発表は絶対正しいというものではないし、別の研究機関からは別の発表もあるだろうし、自体によって変わるだろう。
 でもまあ、WHOも強く警告して、日本でも全国統計でこういう結果が出ているなら、18℃以上を意識しようと思う。

★牛乳ショック
 ある報道番組から(NHKのクロ現代)
・食生活の変化で牛乳やバター、チーズなどの乳製品の需要が増え、2015年には生産が追いつかず品切れ状態に陥った。一方、北海道以外では酪農は難しくなり廃業か進んだ。
・政府の指示や市場の要求に応えて、土地が広い北海道の生乳生産者は設備投資をし規模を拡大した。設備を拡大し生産が上がるには5年くらいかかるがコロナ感染が始まった。

・行動制限が始まり、外食が減り、学校給食がストップし需要が激減。しかし牛乳は工業製品のように生産を落としたり止めたりできない。牛は毎日餌を食べ、毎日牛乳を出す。子牛を産み、子牛は育つ。
・そういえばあの頃、テレビなどで「牛乳が余ってます。牛乳を飲んでください」と報道されていたことは覚えている。それもあまり効果が出ず、生乳生産者はやむを得ず、もったいないことだが脱脂粉乳(価値や価格はうんと落ちる)にして備蓄したがたちまち満杯に。
・追い打ちのように始まったプーチン戦争。
 穀物価格が上昇、牛のエサ代を直撃。
・さらに原油やガソリンの値上げで、世界的にとうもろこしをバイオ燃料の原料に使う動きが始まり、とうもろこし価格が高騰。
・牛乳の卸価格がトン当たり30円の赤字に。売れば売るほど赤字に。農協が加工業者と交渉してなんとかトン当たり10円上がったが赤字が増える状況は変わらない。
牛乳は売ると赤字になるから捨てるしかない。
・子牛の価格も以前は10万円以上だったがいまは500円でも売れない。子牛も乳牛も肉牛として精肉業者に売るしかない。
・すでに生乳生産者の98%が赤字経営に陥り、次々と倒産、廃業に追い込まれている。
・ある生乳生産者は「70年続けてきたがもう限界。先が見えないから3月に廃業します。赤字は1千万円以上、借金も返せません。こんなことが起きなければ、続けられたのに……」と肩を落とす。

・政府は今年の生乳の生産は14万トン減産を指示する一方、海外から毎年14万トンの脱脂粉乳、バターなどの乳製品の購入を続けている。これはどう考えてもおかしい。
・私たち国民はこういう事実を知り、政府に声を上げることと、国内生産の牛乳を原料とした乳製品を買うことを実行していかなければならない。