太陽系<2>(2023.02.27)
★太陽
直径が140万キロ(地球の100倍以上)。体積は地球の100万倍以上。
全体は水素とヘリウムのガス、内部はプラズマ、中心部では核融合が起きている。
その引力で太陽系を形成し、その熱エネルギーで地球生物は生かされている。
太陽の寿命はあと50億年。
まだまだわからないことはたくさんある。
・中心部の温度は1600万℃、表面は6000℃、上空のコロナは100万℃以上。
・太陽の光が地球に届くのは8分、太陽の中心部から太陽の表面までは2秒で届くはずだが実際には100万年かかるという。高密度すぎて光がなかなか進めないらしい。
★水星
・太陽に一番近く非常に高温。惑星で一番小さい。直径は地球の半分以下。
月よりは大きいが、木星の衛星ガニメデより小さい。
・水星が太陽の周りを一周する公転周期は地球の88日、水星が1回転する自転周期は地球の176日だから、水星の1日は水星の2年にあたる。
・水星は太陽の引力で自転にブレーキがかかり、やがては地球の月のように自転が停止、同じ面が太陽に向いたまま、反対面は常に夜になるだろう。
・水星の昼の部分は430℃、夜の部分は-160℃、温度差600℃!
・水星は引力が弱く、太陽の引力が強いので、大気もなく衛星もない。
★金星
・大きさも重さも構造も地球と似ている。
・大気は存在するが97%が二酸化炭素、気圧は90気圧。
・温暖化効果で気温は500℃、水星よりも熱い。
・金星の自転周期は243日、公転周期225日より長いから、金星の1日は金星の1年より長い。
・金星の自転は地球とは逆方向だから、太陽は西から昇り東に沈む。
・金星にはスーパーローテーションという猛烈な大気の流れがある。秒速100メートル。
★火星
・直径は地球の半分、重さは10分の1、引力が弱く大気は薄い。
・衛星が2個あり、自転は24.5時間、公転は約2年。
・自転軸が傾いているので季節があり、夏は気温は-60℃、冬は-120℃。
・火星は赤く見えるが、大地は鉄分が多く、酸化して赤く見える。
・火星には太陽系で最も高いオリンポス山があり、高さは2万2千メートル(エベレストの約2.4倍)、火口にくぼみがあり、そこには富士山がすっぽり入ってしまう。
・極には地下に氷の水があり、生命がいる可能性がある。
★木星
・太陽系最大のガス惑星、直径は地球の11倍、重さは地球の300倍、密度は地球の4分の1。
・ガス惑星だから地面がなく、大気と木星本体との境界線はわからない。
・内部に進むにつれガスの密度が高くなり、液状になり、中心部は液状金属になっている。
・木星がもう少し大きければ中心部で核融合が始まり恒星になっていた。
そうなれば太陽系は2つの恒星の連星系になり、今とは別世界になり、地球に生物は発生しない。
・公転は12年、自転は10時間と高速回転、大気も高速回転、大赤斑は巨大な台風(地球3個分)
・衛星が84個、4つの大きな衛星が有名。
1、イオ
地球の月より大きく、火山が多く活動が活発、表面は溶岩で覆われ、色彩豊か。
2、エウロパ
月よりもやや大きく、厚い氷の下に液体の水の層があり、生命がいる可能性がある。
3、ガニメデ
水星よりも大きく太陽系の最大の衛星。地下には大きな海があり、生命がいる可能性が大きい。
4、カリスト
水星と同じ大きさ。温度は低いが、地下には海がある。
★土星
・太陽系で2番めに大きい。地球の9.5倍、重さは100倍、密度は10分の1。水よりも軽い。
・公転は30年、自転は10時間、高速回転、大気も高速回転、極には巨大な極渦、赤道には巨大な大白斑と呼ばれる台風がある。
・土星の輪は1本ではなく数千あり、衛星は83個以上。代表的なものは3個。
1、ミマス
・直径は400km、10km以上の火口がある。地下には海がある。
2、エンケラドス
・直径は500km、表面は氷で覆われ真っ白。氷の割れ目から蒸気が噴出、生命の可能性が高い。
3、タイタン
・月よりも大きく、ガニメデに次ぐ。-180℃だが大気と海があり生命の可能性が高い。
★天王星
・直径は地球の4倍、重さは15倍、エタンやメタンが多く青く見える。
・公転は84年、自転は17時間、自転軸は98°傾いているため、極では昼が42年、夜が42年続く。
・表面はマイナス200℃だが、内部のマントルではダイヤモンドの雨が降るという。
・衛星は27個ある。
★海王星
・最も外側の惑星、直径は地球の3.9倍、重さは17倍、メタンが多く天王星より青く見える。
・公転は165年、自転は16時間、大気の流れも高速で、赤道には大暗斑という巨大な台風がある。
・衛星は14個、最大の衛星トリトンは月よりやや小さい。火山の噴火、蒸気が確認された。
惑星は以上だが、その外側のことや、2006年に惑星からはずされた冥王星のことなど話したいことがたくさんあるから、Be Continued.....