坂本龍一さんとの想い出(2023.04.03)
★坂本龍一さん、亡くなる
音楽家の坂本龍一さんが3月28日、ガンで亡くなった。71歳。2014年に咽頭がんと診断され、治療の末に寛解(ガンが消えた)。しかし20年6月、直腸がんが見つかり、治療しなければ「余命半年」と告げられた。原発巣(げんぱつそう)と転移した肝臓、大腸、両肺のガンの摘出など6回の手術を受けながら作曲活動、環境活動を続けていただけに
ショック……
坂本龍一さんとの最初の接点は20年ほど前、先方から「会えませんか」と連絡があり、彼のOfficeに招かれ話をした。
彼は、私の環境活動について聞きたかったからだったが、長時間話すうちに、お互いに多くの共通点があることを知った。
- 私は学生時代、全共闘活動していたが、彼は4歳下で高校生だったが全共闘活動にも参加していたと言っていた。
- 当時、私は三島由紀夫が好きだったし全共闘活動で接点が多かったが、彼も三島由紀夫が好きで、三島由紀夫が自決した日(1970.11.25)ショックを受け、警察に「遺体に会いたい」と押し掛けたとも言っていた。
- 私も全共闘活動をしていたことや三島由紀夫とのエピソードを話し意気投合、彼の前でピアノを披露した。
- 彼は、私の活動と『非対立』にとても関心を持ち、その後『非戦』という本を出版した。
- その後、環境と平和についての様々な活動、特に豪快な号外、原発廃止の運動などで共に呼びかけ人や執筆をした。
・彼がそれほど重篤な状況の中で、最後まで音楽活動と環境活動を続けていたこと、心からリスペクト、ご冥福をお祈りする。
彼が愛した言葉
Ars longa, vita brevis.
芸術は長いが人生は短い