原発処理水問題、中国の主張と現状(2023.08.29)
★処理水放出、政府の説明、中国の動き
・日本の海産物の輸入、使用の全面禁止
日本の海産物だけではなく、日本が海外から原料を輸入して加工して輸出しているものカマボコなども含めて全面禁止。香港の輸入禁止を含めると年間1500億円。これは、政府と東電は「風評被害や漁業継続支援をする」と言っているが、その予算額を遥かに超える。
・中国人からの嫌がらせ
中国の日本の店、施設、大使館への嫌がらせ、抗議行動、投石、器物損壊
日本の福島や東京のお店、ホテル、施設、漁業関係など嫌がらせ電話 6000件
中国政府が強く関与しているが、記者会見では「把握していない」
・とても残念な気持ちになるが、中国から見れば、日本はそう見えるのだろう。
・第三者としてこの状況を眺めれば、
日本政府は「科学的に許容により低いから大丈夫。中国が不当な輸入禁止措置などをしたことに強く抗議する」と主張しているだけ、
中国政府は「日本が科学的にとても危険な汚染水の放出を始めたことに強く抗議する」
これでは平行線で双方とても大きな損害であることは明らか。
問題解決の基本は『平和の三原則』
こんなことは子供でもわかっている。
しかし今は、国内の政治も世界も国際政治もこんな状況が拡大している。
双方、好き勝手に主義主張するだけ。
安全か危険かのデータも公表されているし、責任者、専門家の話し合いをするつもりなら簡単に行き来もできるし、テレビ会議や電話などの通信技術もある。
しかし、それらの技術を問題解決のためではなく、問題拡大のために駆使している。
それは国際政治だけではなく、国内でも、個人間でも同じような問題が多々ある。
記述や科学でいくら便利になっても、それをネガティブに使うならば社会は真逆に動く。