『地球村通信』

【スペシャル対談】音楽評論家・作詞家 湯川れい子さん〔2〕

兄の戦死など数多くの苦難を乗り越え、働く女性として音楽と出会い環境問題へ意識を向けた湯川さん。森林破壊や温暖化への危惧を訴え、政治の無関心を強く問われています。2回目では社会の課題、より良い生き方、元気の秘訣を伺います。

★このままでは日本は、世界は

湯川 30 年前、COP3 で「温暖化で世界がどうなってしまうか」が警告されましたね。実際にその通りになってきているのに、メディアも他人事のようにしか取り上げません。世界中で異常気象や災害が多発しているのに、なぜ本気にならないのでしょうか。

高木 大半の人の関心事は「景気を良くしてくれ」「103万円の壁を何とかしてくれ」そんな話ばかり。アメリカも日本も「経済ファースト」が止まりません。

湯川 経済よりも、食べ物や酸素が現実に無くなってしまうことが、どうして感じ取れないのでしょうか。

高木 残念で情けないですが、人はまともな感覚を失ってます。狂っていると言えます。

湯川 でも、まだ人間には動物として生きていく感性が少しは残っているはずです。私たちはどうしたらいいのでしょうか。

高木 教育は一つの希望だと思います。ただ現実は、偏差値や進学率が重視される競争社会です。しかし、諦めないこと、動き続けること。同じ気持ちの人とつながり、輪を大きくして社会を動かしていくことです。

湯川 私もそれしかないなって思います。

★伝えていくため

高木 コロナ以降、リアルなイベントや講演会ができなくなってきました。私は、毎朝メルマガ、YouTubeやオンラインセミナーなどを中心に活動しています。

湯川 私もオンラインで毎日1 時間は、X(ツイッター)でいろいろ発信してるんです。

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