巻頭言

【巻頭言】長男の結婚

★先日、長男が結婚しました (10月4日のことです)
最近の結婚式は、ずいぶん変わったな~と実感しました。
新郎新婦、両人とも音楽が趣味で音楽仲間が多く、我が家も家族総出演
(家内、次男、長女はピアノ、私は歌)、さながらファミリーコンサートのようでした。
35年前の私たちの結婚式とは隔世の感がありました。
いろんな楽しい企画があり、サプライズあり、感動の披露宴でした。

最後の「両親への手紙」という企画では、両人からそれぞれの親への手紙の朗読があり、
長男の誕生からのさまざまな出来事が走馬灯のように思い浮かびました。
小さく生まれたので心配し、よく病気したので心配し、幼稚園では周りになじめずに心配し、
あれほど心配した息子がいま・・・。
「お父さん、お母さん、ありがとうございました。
僕たちは、これから二人で幸せな家庭を築きます・・・・」。
読んでいる息子も涙、私たちも涙・・・。
私は、二人のために、私たちの結婚式で歌ってもらった歌を歌いました。

映画「屋根の上のバイオリン弾き」の「陽はまたのぼる」(サンライズ・サンセット)です。

おんぶしてやったあの坊や、 寝かせてやったあの娘
いつの間にこんなに大きくなったのか
いつの間にこんなにきれいに、いつの間にたくましく
きのうまでは子供だと思っていたが
陽はのぼり、陽は沈む
一年一年が目に浮かび、消え去ってゆく
夜明けの夢のように

あの子がいま花婿、 あの子がいま花嫁
互いに手を取り合い、寄り添う
花と歌に包まれ、二人は歩み出す
こうして人生はめぐる
陽はのぼり、陽は沈む
一日一日が、めぐりめぐってゆく
喜びと悲しみ、乗せて

多くのことが思い浮かび、涙があふれました。