脱原発への道

『地球村』被災地支援ボランティアレポート活動2日目

震災の復興支援にあたり多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。

みなさまのおかげで、今回『地球村』よりボランティアバスを出すことができました。

「被災地に元気を届けよう!」この呼びかけに集まった41人の3日間の活動を一日ごとにご報告します。

(事務局・高崎渉)

6月2日(活動2日目・石巻市牡鹿郡)

 この日は、現地で連携している「め組JAPAN」から3カ月間手つかずの地域があるとの連絡を受けて、石巻市東端にある牡鹿(おじか)半島の小さな漁村に向かいました。

 

 そこには、家、財産、家族、そして生活の糧である船を失ってもなお立ち上がろうとする漁師さんたちの強く生きる姿がありました。

 着いて早々に、ある漁師さんが話を聞かせてれました。

 

「私は船を失いました。また船を買うと子どもの代にまで借金を残すことになるし、どうすればいいのかと途方に暮れていた。でも、今日この村に初めてボランティアの方がきてくれた。しかも遠く大阪から。ありがとう。」

 

 この漁村は、地盤沈下により満潮になると海面が上昇してバスが動けなくなるため、参加者たちは限られた時間の中で、泥出し・瓦礫撤去・砂に埋まった漁具の掘り出しなど自分たちにできることに全力を尽くしました。

 この日は3日間の日程を通して最も過酷な一日となりましたが、ひとつの作業を終えるたびに、今まで日本の食を支えてきた漁師さんたちが生活を取り戻してゆけるという結果が目に見える一日でした。

瓦礫や砂に埋まった漁具の取出し。
地盤沈下により岸壁すれすれまで迫る海面。
石巻市のいたるところに船が打ち上げられている。

 

被災地支援ボランティアレポート一覧はこちら

活動1日目

 「当たり前だと思っていたものが、当たり前じゃなくなった...」

 

活動2日目

 「今日、この村に初めてボランティアが来てくれた...」

 

活動3日目 「支えたいと思ってる自分も、他の誰かに支えられているんですね...」