脱原発への道

大飯原発1号機 運転停止

関西電力は、大飯原発1号機(福井県おおい町)において、緊急時に原子炉を冷やす緊急炉心冷却装置のタンクの圧力が、一時的に下がるトラブルが発生したため、原子炉を手動停止して原因を調査すると発表しました。

大飯原発1号機は、東日本大震災前から定期検査を受けていて、3月10日から調整運転に入っていました。本来1カ月程度で国の最終検査を受けて営業運転に移る予定でしたが、最終検査を受けずに調整運転を約4カ月続けていました。

今回のトラブルは解決しましたが、圧力が低下すると緊急時に原子炉を冷却できなくなる恐れがあるため、関電は近く受ける方針だった営業運転再開に向けた最終検査の申請を当面見合わせる予定です。福井県幹部は、原因究明だけでは再稼働は認められないとの考えを示しており、大飯原発1号機もストレステストの対象になると考えられます。(朝日新聞