環境トピックス

【環境トピックス】使用済み核燃料の貯蔵、ほぼ限界(東京新聞2012年2月7日、10日、3月9日)

東京電力福島第一原発事故で米国がもっとも心配したのは、4号機の使用済み核燃料プールが干上がり、大量の放射性物質が放出されることだった。

今回のように建屋が壊れれば、野ざらしになって極めて危険な状態となる使用済み核燃料が、柏崎刈羽原発の2,300トンを筆頭に各原発に大量に貯蔵されている。

電事連によると、全原発の使用済み核燃料プールの保管容量は2万630トン。

このうち7割近くが埋まり、残りは6400トン分しかない。

全原発が通常通り運転した場合、発生する使用済み燃料は年間千トン。

6年ほどで満杯になる計算。

各原発の使用済み核燃料を受け入れていた青森県六ヶ所村の再処理施設も2860トンに達し、限界(3千トン)が迫っており、昨年8月からは受け入れが行われていない。