環境トピックス

【環境トピックス】ドイツで進む原発廃炉

ドイツのオブリハイム原発の解体作業は2008年から2025年の予定で進められている。27万5000トンが解体され、放射性物質は約2000トンになる。 ドイツで稼働している原発は9基。2022年までに全原発を停止する計画となっている。その解体費用は、1基で550億~1100億円必要とされているが、この中に放射性廃棄物処理の経費は含まれていない。ドイツでも放射性廃棄物の最終処分場は不確定となっている。

福島第一原発事故後、原発全廃を決定したドイツでは、廃炉を先駆けて行うことで、ロシアなどへの廃炉の技術提供も視野に入れている。一方、日本では、福島第一原発事故もまだ収束しておらず、放射性廃棄物の一時保管の場所さえ決まらない状況で、他の国への原発輸出や再稼働が進められている。