地球全体のおよそ7割を占める海は「地球の体温計」とも言われている。近年、その海洋の温暖化はかつてないペースで進んでいる。中国科学院大気物理研究所などの国際研究チームの「2021年海の温暖化報告書」によると、2021年は記録開始以来、海が最も温かい年で、地中海や南極海の温度は史上最高を記録したとのことだ。温度上昇は海水の蒸発量を増やして大雨や洪水をもたらす。蒸発が進み大雨を降らせた後の乾燥した空気が他の地域に流れ込み2019年以降相次いでいるアマゾンやオーストラリア、カリフォルニアの森林火災の一因になっている。今後も気候災害は続くだろう。
【1月12日　AFP】