【スペシャル対談】かものはしプロジェクト 村田 早耶香 さん〔2〕
『かものはしプロジェクト』の創業者として、カンボジアやインドで人身売買問題の解決に動いてこられた村田早耶香(むらたさやか)さん。全2回シリーズの後編となる今回は、『かものはしプロジェクト』の日本国内での活動の様子について伺いました。
★日本の活動のきっかけ
高木 日本での活動はどうですか。
村田 海外での活動について、日本の学校や若者向けの会でお話をする機会もありました。そうした中で、私たちの活動に関心をもち、自分たちにできることを考えて行動したり、話を聞きに来てくれたりする中高生がいます。そのなかで、ひどい虐待を受けてきた経験のある方、こども時代を奪われてきた方たちの話を聞く機会がありました。なかには、カンボジアやインドで聞いてきたのとあまり変わらない状況の方もいました。実際に警察が入るような事件もあります。以前は、カンボジアなどから連れてこられて、パスポートを取り上げられ、性産業に従事させられるケースが多かったんですが、今は被害者の7~8割が日本人かつ、未成年者です。
高木 そこまで国内の状況が深刻化しているんだね。
村田 はい。わざわざ海外から連れてこなくても、親を頼れない家出少女が手に入ってしまうという状況になってしまっています。国内の親を頼れない若者が搾取されやすい・・・
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