『地球村』被災地支援ボランティアレポート活動3日目

震災の復興支援にあたり多大なるご支援をいただき、誠にありがとうございます。

みなさまのおかげで、今回『地球村』よりボランティアバスを出すことができました。

「被災地に元気を届けよう!」この呼びかけに集まった41人の3日間の活動を一日ごとにご報告します。

(事務局・高崎渉)

6月3日(活動3日目・石巻市立橋浦小学校)

 最終日は、小学校での支援活動を行いました。

この地域では3つの小学校のうち2つが津波に飲み込まれたため、先生と子供たちは唯一残った橋浦小学校に集まって勉強していました。

様々な事情を持つ子どもたちに少しでも笑顔を増やしたいと思った先生たちは、中止にする予定だった運動会を、地域やボランティアまで巻き込んだ3校合同のイベントとして開催することに決めました。

 

『地球村』のボランティアバスは、運動会の会場内で行う無料バザーで配布するために参加者から募った1000着の夏服を載せて支援に向かいました。

校庭の整備や、衣類の仕分け作業を終え、参加者たちが小学校を後にしようとしたところ、突然、背後から大きな歓声が…!

 

「ありがとうございましたーっ!!」

 

学校の窓という窓から子どもたちが一斉に顔を出して、力いっぱい手を振ってくれていたのです。

この瞬間、言葉にならない想いが溢れ、思わず涙する参加者もいました。

 

バスや宿泊施設で感想を聞くと、参加者それぞれに参加前との心境の変化があったことがわかりました。

 

「支えたいと思ってる自分も、他の誰かに支えられているんですね」

「地元の方の暖かさを感じました。人と人とのふれ合い。今の進みすぎた時代に必要なことを思い出しました」

「あんな悲惨な現実の中でも精一杯生きる人たちに 『希望』とか『明日を諦めない事』を逆に教えてもらいました」

 

被災地ボランティアとは、被災者のためだけのものではなく、支援する側が得るものも多いようです。

次回のボランティアバスは7月下旬頃に大阪からの出発を予定しています。 参加をご希望の方は『地球村』事務局までご連絡ください。

 

子どもたちの笑顔は、石巻の復興を確信させてくれました。

 

東日本大震災の支援へ向かったボランティアの数は、6月10日現在で延べ38万人、これは阪神大震災に従事したボランティア(117万人)の3分の1に過ぎず、GWを境にその数は減少の一途を辿っています。
ネットワーク『地球村』では、引き続き被災地への継続的な支援を行います。ご支援ご協力の程、よろしくお願いいたします。

『地球村』震災復興支援金

 

被災地支援ボランティアレポート一覧はこちら

活動1日目
 「当たり前だと思っていたものが、当たり前じゃなくなった...」

 

活動2日目
 「今日、この村に初めてボランティアが来てくれた...」

 

活動3日目
 「支えたいと思ってる自分も、他の誰かに支えられているんですね...」