環境トピックス

【環境トピックス】故意?ミス?相次ぐ汚染水誤流入:東電の甘い管理

4月16日産経新聞

14日に発覚した、福島第一原発のポンプ誤作動による203㌧の高濃度汚染水流入問題はにおいて、操作ミスや故意にポンプが動かされた可能性が浮上している。2月にも地上タンクの弁が何者かによって開けられ汚染水が漏洩しており、不可解なトラブルの続発に謎が深まる。

流出の原因となった4台のポンプの電源盤はそれぞれの建屋1階にあり、手動で起動しなければならない。配線の異常でポンプが勝手に起動することはまずない(東電)といい、単純な操作ミスでは説明できない。2つの建屋の入り口は配管が通っているため施錠されておらず「誰でも立ち入れる状態」であるうえ、ポンプの電源盤も無施錠で周辺に監視カメラもないという。

2月の漏洩事件で、東電は100人以上の作業員に聴取したが、誰が弁を操作したかは不明のまま、事実上調査を打ち切った。当時も弁を操作するハンドルを弁の傍らに置いたままにするなどの管理の甘さが指摘されており、管理の甘さは共通している。東電は使わないポンプの電源盤を施錠するなど管理を強化する方針だ。